GNVニュース 2024年10月16日
国家による様々な人権侵害が指摘されているサウジアラビアでは、2024年に入って執行される死刑が急上昇している。人権NGOアムネスティ・インターナショナルによれば、2024年に入ってすでに198人が死刑執行によって命を落としており、1990年にから数えて最多であるという。
人権NGOレプリーブ(Reprive)によれば、同国の事実上の実権を握るムハンマド・ビン・サルマン皇太子は死刑執行を減らしていくことを約束しているにもかかわらず、彼が実権についた2015年以来少なくとも1,200人以上が死刑によって殺害されているという。薬物関連の犯罪を犯したこと、同性愛、批判的な投稿をSNSにあげること、ジャーナリストと話をしたことなどを理由に死刑が求刑されたケースもある。執行には刀による断頭や石打ちなどの方法が取られているという。
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ムハンマド・ビン・サルマン皇太子(写真:Dimitris Papamitsos / Greek Prime Minister’s Office /Flickr [CC BY-NC 2.0])
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