GNVニュース 2024年8月4日
ナイジェリアでは、生活費の高騰などに不満を募らせた市民によるデモで少なくとも8月2日までに13人 が死亡したと国際NGOアムネスティ・インターナショナルのナイジェリア支部が報告している。デモは首都アブジャ、経済の中心地であるラゴスをはじめ各地で発生しており、デモ隊と警察の衝突も起こっている。また、政府施設などが狙われた北部の2つの州では夜間の外出禁止令が発令され、数百人が逮捕されているという。
2023年に就任したボラ・ティヌブ大統領による経済政策の結果、ナイジェリアは燃料価格や電気代の高騰、食品のインフレ、ナイジェリアの通貨であるナイラの暴落など経済危機に直面しており、市民の生活は困窮を極めている。6月には消費者インフレ率が年率34%を記録した。状況を受け、大統領は最低賃金をおよそ倍にする新法案に合意しているが、2億人以上の国民が自営業者や失業者であることなどを踏まえると、市民の困窮は続きそうだ。
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