GNVニュース 2024年11月13日
国連ニュースによると、世界中の2歳から17歳までの子どものうち、半数以上に及ぶ約10億人の子どもたちが、体罰などを含む児童虐待や性的暴力に苦しんでいると推測されている。中には暴力によって死亡してしまう子どももおり、13分に1人のペースで暴力による殺人が行われている。このような暴力は両親や継父母、教師など子どもたちが信頼を寄せるはずの人物から行われることが多い。
このような現状を鑑み、コロンビア政府の招集のもと、世界保健機関(WHO)どの支援を受け、2024年11月7日と8日の2日間で、コロンビアの首都ボゴタで子どもへの暴力撲滅に向けたボゴタ会議が開催された。会議では、児童や青少年が主導する世界的な暴力防止運動などの達成が目指された。参加国のうちコスタリカを含む9か国では、家庭内暴力を撲滅するための国家機関の対応強化や法的および政策的枠組みの変更など、家庭内の体罰を禁止するという誓約がなされた。暴力に苦しむ子どもを少しでも減らせるよう、子どもへの暴力撲滅に関する会議の定期的な開催が望まれている。
世界の子どもとその報道ついてもっと知る→「世界の子どもの実態と報道の差とは?」
人権問題についてもっと知る→「人権報道の現状を探る」

子どもが暴力団の犯罪行為に巻き込まれることが比較的に多いホンジュラスで登校することどもたち(写真:EU Civil Protection and Humanitarian Aid / Flickr [CC BY-NC-ND 2.0])
世界で10億人もの子どもたちがあらゆる形の暴力に直面しているということは知りませんでした。この会議が現状改善のために実質的に働きかけるものになってほしいです。