コカ・コーラ社等の主要ブランド商品とプラスチック汚染

by | 2025年03月28日 | GNVニュース, 世界, 環境

GNVニュース 2025年3月28日

飲料メーカーのコカ・コーラ社は、世界最大のプラスチック汚染企業とされており、その影響は環境や健康に深刻な脅威をもたらしている。同社のプラスチック使用量は2030年までに年間410万トンに達し、2018年比で40%増加する見込みであり、その内の60万トンが海洋に流入する可能性があるという。

さらに、プラスチックに含まれる化学物質は、がんや不妊、心臓病などの健康問題と関連していることが研究で示されている。こうした状況にも関わらず、コカ・コーラ社は2024年12月、売上の25%を再利用可能な包装にするという目標を撤回し、さらにリサイクル素材の使用目標も2018年の50%から、2035年には35〜40%へと引き下げた

科学誌『サイエンス・アドバンス』の研究では、コカ・コーラ社を含む56社が世界のブランド付きプラスチック汚染の50%以上を占め、コカ・コーラ社は単独で11%を占めるとされる。

こうした状況を受け、10兆米ドル規模の資産を運用する投資家グループも企業に対し、使い捨てプラスチックの削減や再利用システムの導入を求めている。しかし現状では、生産量と汚染量が比例するというデータが示すように、大手企業による実質的な改善は進んでいない。投資家や政策立案者によるさらなる行動が求められている。

プラスチック汚染についてもっと知る→「環境流入するマイクロプラスチック、2040年までに倍増の危機

海岸に打ち上げられたペットボトル(写真:Muntaka Chasant / Wikimedia Commons[CC BY-SA 4.0])

 

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