ギリシャ北部の都市、テッサロニキ市の銀行の前に集まる人々。2015年、ギリシャが経済危機に陥っていく中、政府は銀行の崩壊を防ぐために資本規制を導入し、銀行の営業を停止した。生活に必要なお金を銀行から引き出せない人たちが相次ぎ、緩和措置として銀行では年金受給者が引き出せる金額の上限を設けた。
国際通貨基金(IMF)はギリシャに対して巨額の融資パッケージを発表したが、その代わり、ギリシャの国民を苦しませる緊縮財政政策が導入された。結局、救済されたのはギリシャの国民よりも、ギリシャにお金を貸していたフランスやドイツの銀行だったという批判が相次いだ。
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(写真:Ververidis Vasilis / Shutterstock.com)
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