この女性はなぜこれほど茶色く濁った水を飲むことができているのか。秘密はこの水色のストローにある。これはスイスのVestergaard Frandsen社が開発した「LIFE STRAW」というストローで、電力なしで汚水を飲み水にろ過できるものだ。気候変動や浄水設備の欠如により深刻な水不足に直面するアフリカ地域において、安価に安全な水へのアクセスを確保するために活用されている。
安全な水の確保は、国連が達成を目指す「持続可能な開発目標(SDGs)」の1つに含まれるが、2024年には約44億人が安全な水にアクセスできていないことが明らかになるなど、依然として解決の兆しが見えない。
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(写真:Mina Guli/flickr【CC BY-NC-ND 2.0】)
興味深いですね。水不足解決の一助になれば…と思う一方で、ストローという形状が果たして使う人の尊厳まで配慮しているのか?という疑問もあります。「水が不足しているのであれば、安全な飲み水であればなんでもいいでしょう」というわけではなく、この道具を使うことへの心理的負担、使いたいと思えるかどうかも重要な視点かと写真を通して思いました。「使う側に立った製品開発」ということも言われますが、脆弱な立場にある人ももちろん例外ではなく、より多くの人に届く製品が開発されていけばと思いました。
興味深い一枚をありがとうございます!