世界で18歳未満の少女の8人に1人が性的暴行を経験

by | 2024年10月25日 | GNVニュース, ジェンダー・性, 世界, 法・人権

GNVニュース 2024年10月25日

2024年10月9日に発表された国連児童基金(UNICEF)の報告書によると、現在ほぼ8人に1人の割合に値する3億7,000万人以上の少女と女性が18歳になる前にレイプや性的暴行を経験しているという。子どもに対する性的暴力は世界中の地域で発生しており、オンラインや言葉による虐待など、「非接触型」の性的暴力を含めると、影響を受ける少女や女性の数は世界で6億5,000万人、つまり5人に1人に上るという。あらゆる形態の暴力や虐待に対処するための包括的な予防と支援戦略が緊急に必要であることが浮き彫りになった。性的な暴力は脆弱な環境下においてさらに深刻である。紛争下や政情が不安定な地域において、4人に1人の少女がレイプや性的暴行に直面していると同報告書は伝えている。

また、国連女性機関(UN Women)は世界で20憶人の女性が社会保障にアクセスできず貧困に直面していることを2024年10月の報告書で明らかにしている。特に低所得国においてその状況は顕著である。上記の2つの報告書から、ジェンダー格差の拡大と、女性が弱い立場に置かれやすいことがあらわになっている。

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紛争下の性的暴力撲滅のための国際会議(写真:Foreign and Commonwealth Office / Wikimedia Commons [Open Government Licence])

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