報道の自由の象徴?:エジプト

by | 2024年10月22日 | ICHIMAI World

これは、エジプトの首都カイロにある、シンジケート・オブ・ジャーナリスト(EJS)の建物だ。EJSはエジプトにおいて、政治的な集会が行われる場所となってきた。例えば、2000年の第二次インティファーダや2003年のアメリカによるイラク侵攻のときにこの建物の前でデモが行われた。しかし、2016年5月、警察がこの建物に押し入って2人の政府に批判的なジャーナリストを逮捕した。これ以降、政府はEJSを活発な議論の場から集会を妨害する行政機関に変えたと指摘されている。しかし、2023年にエル・バシー氏がEJSの会長に選出された後は再びEJSが抗議集会やデモの場所として機能し始めるようになった

EJSは現在、ジャーナリストの権利を守る組織として復活しつつある。しかしながら、2024年現在エジプトは国境なき記者団が発表する報道の自由度ランキングで170位に位置しており、報道の自由が極めて制限されている国の1つと評価されている。

 

 

エジプトの政治についてもっと知る→「エジプト:政権維持の裏側

 ジャーナリストに対する抑圧についてもっと知る→「脅威にさらされるジャーナリスト

 

 

(写真:Seita Morimoto / Flickr [CC BY-NC-ND 2.0])

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