ジョージアの少数民族、アブハズ人

by | 2019年02月23日 | ICHIMAI World

東ヨーロッパに位置する国ジョージアには、独立を主張している人々がいる。人口約20万人前後の「アブハジア共和国」を北西部に有するアブハズ人だ。

この地域には、8世紀ごろからアブハズ人が王国を構えていたが、11世紀にはオスマン帝国による占領を受ける。そして19世紀に入ると、ロシア帝国による侵略で多くのアブハズ人がオスマン帝国各地へ追放された。現在ではその大部分がトルコに住んでいるが、民族の故郷であるアブハジアの地に残った市民が「共和国」を樹立して主権を求めている。

2019年2月現在、アブハジア共和国は国際的には国家として認められていない。しかし、同地域をジョージアから切り離して自国の影響下に置こうとするロシアは独立を支持しており、ジョージアとの間で微妙な緊張関係にある。今後の動きに注目するべき地域であるといえよう。

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(写真: MehmetO / Shutterstock)

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