【どんなところ?】アラビアンナイトの世界:サナア旧市街

by | 2018年04月28日 | ICHIMAI World

 

イエメンの首都、サナアにある世界遺産サナア旧市街。

世界最古の摩天楼都市と呼ばれ、まさにアラビアンナイトの世界を体現した美しい夜景を作り出すこの街は、聖書で有名な「ノアの方舟」のノアの息子が拓いたという伝説が残っている。

日中には、煉瓦で作られた建物の奇抜で独特の模様からお菓子の街のような世界が広がり、古くからのアラブ世界の面影を今に伝えている。

 

しかし、サナア旧市街は今危機にさらされている。

2015年に武力紛争による破壊と管理不全により危機遺産リストに登録された。

現在イエメンは世界最大の人道危機に陥っている。

国内外の様々なアクターが紛争に介入し、各地で空爆やテロが起こっている。

それだけではなく、物資の輸送路を絶たれ飢饉が発生し、加えてコレラが大流行しているという極めて深刻な事態だ。

国民の生活と美しい遺産を窮地から救うことが緊急の課題になりそうだ。

 

イエメン人道危機のことをもっと知る→「イエメンの人道危機:報道されない紛争の背景に」

写真:Rod Waddington/flickr

0 Comments

Submit a Comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *