十字架を背景に手を差し出しあう二人。この彫刻に描かれている人物は、アルメニアでキリスト教を国教として認めたティリダテス3世とアルメニアでキリスト教を布教したグレゴリウスである。
アルメニアは世界最古のキリスト教国家として知られ、ティリダテス3世がキリスト教を国教化したのは、301年と伝えられている。国内各地に礼拝堂などが存在しているが、この彫刻が設置されている古都・エチミアジンは、キリスト教建築物に関する世界遺産を抱え、現在もアルメニア使徒教会の総本山となっている。
アルメニアが抱える問題についてもっと知る→「繰り返される軍事衝突:ナゴルノ・カラバフ」「ナゴルノ・カラバフ:国家のようで国家でない地域」
(写真:Gill M L / Flickr [CC BY-SA 2.0])
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