2つの翼を表すモニュメント。ボスニア・ヘルツェゴビナのティエンティステ周辺、「英雄の谷」と呼ばれる地域に1972年に建てられた。19メートルの高さを誇る。
第二次世界大戦中の戦没者のための記念碑。当時、この地域はユーゴスラビアの一部として、ナチス・ドイツやイタリアなどの枢軸国の支配下に置かれたが、パルチザンと呼ばれた勢力がその支配に抵抗していた。その抵抗の一環で1943年に発生したスチェスカの戦いの犠牲者を追悼するためにこの記念碑が建てられた。
ボスニアの国民は1990年代、ユーゴスラビアの分解に伴い再び武力紛争で大きな犠牲を払うことになる。そして2024年現在、ボスニアの分解が危惧されている。
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(写真:Terekhova / Flickr [CC BY-NC-ND 2.0])
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