地獄への入り口:トルクメニスタン

by | 2020年11月17日 | ICHIMAI World

あと一歩で地獄へ落ちる。「地獄の門」と呼ばれているこの不思議な絶景は、トルクメニスタンのタルヴァザ付近で見ることが出来る。

砂漠の大地を進んでいくと、突然ぽっかりと大きな穴が現れる。直径約90メートルの大きな穴である。この穴から炎が燃え盛り、実に45年間以上にわたって、絶えることなく燃え続けているのである。

実はこの穴はもともと洞窟であった。1970年代に地質学者が洞窟の調査を行った際、事故で岩盤が崩落してしまい、可燃性の有毒ガスを放出する巨大ガスクレーターとなってしまった。その有毒ガスの放出を防ぐためにやむを得ず点火したのである。

この炎はいつになったら燃え尽きるのだろう。地下から噴き出すガスの埋蔵量が分かっていないため、誰にもわからないのだ。


トルクメニスタンについてもっと知る→「トルクメニスタン:強権支配と天然資源

 

世界の環境問題についてもっと知る→「深刻化する環境問題に耐えるモーリタニア

 

(写真:Roderick Eime/Flickr[CC BY-ND 2.0])

 

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