核ミサイル・サイロ:カザフスタン

by | 2020年05月23日 | ICHIMAI World

カザフスタン東部サリオゼク付近の草原にポツンと佇む廃れた建造物。核ミサイルの地下格納・発射施設(サイロ)なのである。かつてはここで5,000キロ程度の射程距離をもつ中距離弾道ミサイル(IRBM)の発射準備がされていた(空から見る周辺はこちら)。

ソ連の解体によって1991年に独立した当時、カザフスタンには1,400基以上の核兵器が配備されていたが、すべてを手放すことに合意した上で、1995年にはロシアへの移送が完了した。現在は核兵器の撤廃に向かって積極的な姿勢を見せている。

しかし世界にはいまだに13,355基もの核兵器が残っている。その維持とさらなる開発への出費が増えている

 

カザフスタンと核兵器についてもっと知る→「カザフスタン:核の両面性を体現する国

 

(写真:Martin Trolle Mikkelsen / Flickr [CC BY-SA 2.0])

0 Comments

Submit a Comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *