GNVニュース 2025年7月23日
2025年7月17日、セネガルにあるフランス軍の基地がセネガルに引き渡され、65年間に渡る駐留が終了した。この撤退は、2024年の選挙で大差をつけて当選したセネガルの大統領バシル・ジョマイ・ファイ氏によって進められた。ファイ氏はセネガルの主権と独立を重視し、自国に駐留するすべての外国軍に撤退を求める方針を示していた。なお、彼はフランス軍の撤退を求めていた一方で、フランスとの協力は継続する姿勢を見せている。
なお、フランス軍の撤退はセネガルに限ったものではない。2020年から2023年にかけて起こったブルキナファソ、ニジェール、マリの3カ国のクーデター以降、これらの国では成立した軍事政権との関係の悪化によりフランス軍の撤退が行われた。またこれらの国以外でも、2022年に中央アフリカ共和国から、2025年1月にはチャドから、そして2月にはコートジボワールから撤退している。
現在もアフリカでは2カ国がフランス軍を受け入れている。そのうちの1つ、ガボンではフランス軍は駐留しているが基地については共同所有という形で管理されており、現在フランス軍がアフリカで恒久的な基地を確保している国はジブチのみとなっている。
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