これは、ガーナの首都アクラにあるコルレブ病院の壁に貼られた結核(TB)の啓発ポスターだ。世界の多くの国と同じようにこの国でも結核は大きな問題であり続けているが、病気そのものに加えて結核に関わる差別や偏見が被害を助長していると考えられている。
一方、ガーナでは近年結核対策で大きな進展が見られる。2024年に始まった国主導の対結核プログラムのもと、民間の病院でも結核の診断や治療などのサービスが提供されるようになり、この国での結核治療の環境は改善されつつある。しかし依然として資金不足は結核対策の大きな障害であり、未だ結核に感染した人のうち半数以上が診断を受けることなく見過ごされていると考えられている。治せる病気を治すためには、さらなる行動が必要だ。
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(写真:Trygve Berge / Flickr [CC BY-NC-SA 2.0])
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