空を行くコウノトリ

by | 2025年05月27日 | ICHIMAI World

薄暗い空を背景に大きく羽ばたく鳥。これはベラルーシで撮影されたコウノトリ(シュバシコウ)の写真である。ヨーロッパでは、ポーランドやスペイン、バルト諸国などを中心に広く生息しており、各地で文化的なシンボルにもなっている。ベラルーシにおいてもコウノトリは重要なシンボルであり、独立広場の噴水には3匹のコウノトリの銅像が立っている。

ベラルーシの首都・ミンスクにある独立広場は、ソビエト連邦時代から存在し、その時期にはレーニン広場と呼ばれていた。ソ連時代から軍事パレードや集会などの会場となっていたこの広場は、2020年には大規模な反政府デモの舞台にもなった。ベラルーシでは1991年のソ連からの独立以降、アレクサンダー・ルカシェンコ大統領による独裁政権が続いている。2020年に行われた大統領選挙ではルカシェンコ大統領が6期目の当選を果たしたが、選挙不正があったとの批判が巻き起こり、デモやストライキが各地で行われた。

 

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(写真:Marco Fieber / Flickr [CC BY-NC-ND 2.0])

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