一見、何の変哲もないようにみえる岩。だが目を凝らしてみると、線が何かを象っていることが分かる。これは、西サハラのスルギジャで発見された先史時代の彫刻である。この岩に彫られているものはサイとされているが、ウシと解釈する人々もいるそうだ。スルギジャは岩だらけの砂漠地帯であり、この写真のもの以外にも主に動物を彫った岩が見つかっている。
西サハラは「アフリカ最大の植民地」と呼ばれるように、その領土の80%ほどをモロッコに占領される状態が続いている。近年では、モロッコと西サハラのポリサリオ戦線の間で結ばれていた停戦協定が2020年に破棄され、アメリカ・フランス・スペインのような国々がモロッコの西サハラに対する主権を認めるなど、西サハラ情勢は緊迫している。
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(写真:Nick Brooks / Flickr [CC BY-NC-SA 2.0])
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