5月3日は国際的に世界報道自由デー(World Press Freedom Day)と指定されている。1991年、国連教育科学文化機関(UNESCO)がナミビアの首都ウィントフックで開催した「アフリカの独立した多元的な報道の促進に関するセミナー」において、アフリカ各国から集まったジャーナリストが報道の自由に関する原則などをまとめた「ウィンドフック宣言」を発表した。発表されたのが5月3日だったことからこの日が世界報道自由デーに選ばれた。1993年、国連総会が採択した決議によって5月3日に正式に決まった。
2025年現在、世界における報道の自由は大きな課題に直面し続けている。2023年12月以降、イスラエル・パレスチナ紛争において、少なくとも176人の報道関係者がガザで殺害されており、これまでの紛争ではみたことがない規模となっている。
また、ジャーナリスト保護委員会(CPJ)によると、2024年12月の時点で世界で361人のジャーナリストが投獄されている。国境なき記者団(RSF)は自宅軟禁や人質になっているジャーナリストを含めたデータを発表しており、そのデータによると2025年5月現在、世界で556人のジャーナリスト及びその他の報道関係者が拘束されている。拘束人数が最も多い国は中国、シリア、ミャンマーとなっている。
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(写真: nito / Shutterstock.com)
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