GNVニュース 2025年3月19日
2025年3月14日にベオグラードをはじめとする主要都市で学生主導の抗議活動が行われた。この抗議運動は、現職のアレクサンドル・ヴチッチ大統領の約11年に渡る強権的な政治の間で、最大規模のものとなっている。デモの原因は政府の汚職にあり、市民や学生たちは政府の腐敗や不透明な政治に不満を募らせている。類似のデモは2024年11月、セルビア北部の都市ノヴィ・サドで発生した、再建直後にコンクリートで出来た駅の屋根が崩落した事故を一つの契機として起こっている。この事故は、政府の汚職が絡んだずさんな安全管理による事故だと考えられている。
一方、現職大統領のアレクサンドル・ヴチッチ氏は、抗議運動は輸入された革命であり、西側諸国の謀報機関が関与していると主張しているが、具体的な証拠は示されていない。今後、抗議運動がどのように展開するか、またヴチッチ政権がどのような対応をとるのかが焦点となる。
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セルビアでのデモの様子(2025年2月)(写真:Dejan Krsmanovic / Flickr[CC BY 2.0])
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