スーダン:避難民が1,400万人を超え壊滅的な人道危機に直面

by | 2024年11月3日 | GNVニュース, サハラ以南アフリカ, 中東・北アフリカ, 共生・移動, 紛争・軍事

GNVニュース 2024年11月3日

2024年10月29日の国際移住機関(IMO)の発表によると、スーダンでは2023年4月から続く紛争によってこれまでに1,410万人以上が避難民となっている。その数はスーダンの人口の約30%にあたり、そのうち1,100万人が国内避難民として、そして310万人が近隣諸国に逃れており、その数は増え続けている。国連事務総長によると避難民の半数以上は女性で4分の1以上が5歳未満の子どもであるという。

スーダンでの紛争は、2023年4月にスーダン軍(SAF)と2019年の軍事クーデターでオマル・アル・バシール前大統領を排除するために協力した旧準軍事組織である即応支援部隊(RSF)の間の緊張が首都ハルツームでの軍事対立にエスカレートし勃発した。この紛争によってスーダンでは病気、飢餓、性暴力が蔓延している。避難所、清潔な飲料水、医療へのアクセスの不足は深刻で病気が急速に広がっている。国連事務総長は、人口の約半分に値する約2,500万人が人道支援を必要としており、そのうち75万人以上が「壊滅的な」食料不安に苦しんでいると警告した。また、2023年以来、レイプや拷問などの報告も絶えず、無差別攻撃により幼い子どもを含む民間人が殺害されている。戦争を監視している団体「武力紛争位置・データプロジェクト」(ACLED)によると、集団強姦や民族浄化などの残虐行為や戦争犯罪が行われ、これまでに24,850人以上が死亡した。

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スーダンの国内避難民キャンプの様子(写真:Global Partnership for Education / Flickr [CC BY-NC-ND 2.0])

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