欧州司法裁判所、西サハラの自治権を認める裁定

by | 2024年10月18日 | GNVニュース, ヨーロッパ, 中東・北アフリカ, 政治, 法・人権, 農業・天然資源

GNVニュース 2024年10月18日

2024年10月4日、欧州連合(EU)の司法裁判所は、2019年にEUとモロッコ間で結ばれた貿易協定について、西サハラの同意が得られないまま締結されているため無効であるとの判決を下した。決定は、西サハラの人々の同意がないまま結ばれている同協定が、自決権に反するものであるとの見解を示している。モロッコはこれを非難する一方で、西サハラにおける統治権を主張するポリサリオ戦線や活動家たちは判決を歓迎している。

2019年にEUとモロッコの間で締結された農作物や漁業産物についての貿易協定は西サハラの領土が協定の範囲内に含まれている。西サハラはアフリカ連合の加盟国となっているが、モロッコは1975年から西サハラの領土の大部分を占領している。独立活動家への抑圧や住民の避難などが続いている。

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モロッコに占領されている西サハラの港町(写真:jbdodane / Flickr [CC BY-NC 2.0])

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