アルゼンチンの貧困率、50%を超える

by | 2024年10月9日 | GNVニュース, 南アメリカ, 経済・貧困

GNVニュース 2024年10月9日

アルゼンチンではハビエル・ミレイ新大統領の就任からわずか半年で貧困率が50%以上に急上昇したと同国政府の報告で明らかになった。ミレイ氏による緊縮財政と支出削減によって340万人が貧困に陥り、これは過去20年間で最も高い貧困率であるという。

2023年12月の就任以来、ミレイ氏はアルゼンチンが直面している慢性的なインフレ打開に向けて年金の凍結、炊き出しの削減、福祉プロジェクトの削減、公共事業の撤廃などに取り組んできた。未だ年間230%というインフレ状況にありながらアルゼンチンに暮らす多くの人が職を失い、食糧が手に入らず栄養失調に陥る人も増加している。人々の暮らしがこれほどまでに圧迫されているにもかかわらず、アルゼンチンの最大債権者である国際通貨基金(IMF)は「貧困層や中産階級にとっては残酷だが、市場に配慮した経済はマクロ経済の安定を回復させた」と評価しているという。

中南米についてもっと知る→「中南米政治・社会が直面する課題

世界の貧困問題を考える際に知っておきたいこと→「まとめ記事:世界の貧困問題

ミレイ大統領の就任式(写真:Casa Rosada / Wikimedia Commons[CC BY 2.5 AR])

0 Comments

Submit a Comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *