命の危険にさらされる環境活動家たち

by | 2024年09月20日 | GNVニュース, 世界, 北中アメリカ, 南アメリカ, 法・人権, 環境

GNVニュース 2024年9月19日

2024年9月15日、ホンジュラスの環境活動家の男性が殺害された。男性はホンジュラスの熱帯雨林や河川の保全のために活動をしてきており、同地域での鉱山開発や水力発電所建設への反対運動を行っていた。

中南米では環境活動家への暴力が深刻な状況にあり、活動家たちは殺害、誘拐などの危険にさらされている。2023年だけでも世界全体で196人の環境活動家が殺害されており、その大多数が中南米で活動を行っていた人々だ。国際NGOグローバル・ウィットネスによれば、環境活動家たちへの暴力に終止符を打つためには、発生した暴力を記録し続けることで環境活動家を守るための法制度整えて行く必要である一方で、現状では取り組みが不十分であると いう。また、環境活動家たちの中には暴力に直面することで、疑心暗鬼、パニック発作、鬱などを発症してしまうケースも少なくないため、彼女ら・彼らへのメンタル面でのケアの必要性も高まっている。

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脅かされている野生生物の保護区、ホンジュラス(写真:Joe Townsend / Flickr[CC BY-NC-ND 2.0])

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