GNVニュース 2024年9月6日
エチオピア、ウガンダ、ケニアなどの東アフリカ諸国では、2024年に入ってからコーヒー豆の価格が上昇している。2023と2024会計年度中、東アフリカ諸国はコーヒー輸出で11億4,000万米ドルの収入を得ており、これは前年度の8億4,600万米ドルを大きく上回る。
価格上昇の背景には、コーヒー豆の一大生産地であるブラジルでの干ばつとそれによるコーヒー豆の生産量減少がある。現在、ブラジルは1981年以来、最も乾燥していると言われており、コーヒーの木の開花が進む9月中頃まで雨予報は出ていないという。一方で、8月時点の報道ではブラジルのコーヒー豆生産は順調で、それによって先物取引の価格は下落傾向にあった。天候の変化や先物取引による価格変動の中で、コーヒーのバリューチェーンにおいては生産者の収入向上や生活を守ることが長年の課題となっている。
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コーヒーノキの果実(写真:Jonathan Wilkins / Flickr[CC BY-SA 3.0])
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