GNVニュース 2024年8月25日
国連は「すべての人に早期警報システムを」と題した気候変動対策の必要性を2022年から呼びかけており、世界気象機関によればモザンビークは2027年中の早期警報システム実現を目指していち早く動き出した。
モザンビークはアフリカ大陸南東の沿岸に位置しており、近年では気候変動の影響を受け記録的なサイクロンの直撃、それによって発生したコレラなどで多くの人が命を落としており、この早期警報システムが導入されれば、暴風雨・洪水・干ばつによる被害を減少させることが期待されているという。導入費用の6,500万米ドルのうち、740万米ドル分の資金は確保されているものの更なる資金確保に向けた課題も残る。気候変動によって引き起こされている災害で命を落とす人の70%は世界の中でも最も貧しいと言われる46カ国に集中しており、低所得国ほど早期警報システムの導入が急がれる。
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モザンビークに直撃したサイクロン・イダイ(2019年)の被害の様子(写真:Climate Centre / Flickr[CC BY-NC 2.0])
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