1581年の「世界地図」

by | 2024年06月15日 | ICHIMAI World

ドイツで1581年に発行された「世界地図」。「地図」といっても、世界が地理的に正しく反映されているのではなく、三つ葉のクローバーの形に合わせて描かれているイメージ図となっている。三つの葉はヨーロッパ、アジア、アフリカのそれぞれの大陸となっており、中心にはエルサレムがある。地図の周辺にはイギリス、デンマークとアメリカ大陸がある。

この絵は2024年3月27日、オンライン百科事典であるウィキペディア(英語版)においてトップページを1日だけ飾る「今日の一枚」として選ばれた。しかし、ウィキペディアでみる「世界」も大きく歪んでいる。「今日の一枚」の選出においても、掲載されている記事の数においても、地域分配が偏っており、欧米諸国を対象にした情報量が他の地域に比べて圧倒的に多い。

 

ウィキペディアが発信する記事の数についてもっと知る→「ウィキペディアとその課題(その1)

ウィキペディアが発信する記事の内容についてもっと知る→「ウィキペディアとその課題(その2)

 

(地図:Heinrich Bünting / Wikimedia Commons [Public Domain])

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