バンカー:アルバニア

by | 2023年10月17日 | ICHIMAI World

キノコのような丸い形をしたコンクリートの建造物。上部はカラフルなペイントが施され、小窓のようなものが2つ付いている。これは、アルバニアの公園にあるバンカーである。バンカーとはいわゆる地下壕であり、兵士が身を守りつつ小窓から射撃するための小さなものもあれば民間人が避難するための大きなものもある。冷戦時代、他国からの侵攻を恐れたエンヴェル・ホッジャ首相の下で170,000を超えるバンカーがアルバニアに建設された。バンカーは公園だけでなく、山の中や農地、道路脇、海岸などいたるところに存在する。

現在はその多くが撤去されているが、現存するバンカーの中にはホテルや博物館、レストランとして利用されているものや地元住民の手によってカラフルなペイントが施されているものもある。

 

東ヨーロッパについてもっと知る→「メディアは東ヨーロッパの現状を捉えているのか

バルカン半島の他の国についてもっと知る→「歴史を引きずる北マケドニア

 

(写真:Stelios Lazakis / Flickr [CC BY-NC 2.0 DEED])

0 Comments

Submit a Comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *