小さな都市の大きな闘技場

by | 2019年12月3日 | ICHIMAI World

ここは、チュニジアの都市エル・ジェムにある円形闘技場の遺跡である。

この闘技場はローマ帝国の属州時代の238年に設立された。ローマ帝国時代に作られた闘技場のうち約230もの闘技場が現在も残っているが、ここは世界第3位の巨大闘技場である。

当時のこの地域人口が約3万人であったのに対し、この闘技場の収人数は3万5千人である。オリーブ産業を通して栄えた小さな都市であるエル・ジェムの繁栄を表している。

アリーナではローマのコロッセウムと同じように、剣闘士や猛獣などの戦いといった催しが行われていた。地下通路も存在し、剣闘士や猛獣の控える場所となっていたようだ。1979年には世界遺産にも登録されおり、現在は観光名所となっている。

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(写真:Dmitry Eagle Orlov / Shutterstock.com)

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