「竹馬漁」って?:スリランカ

by | 2018年11月24日 | ICHIMAI World

これはスリランカ南西、ゴール地方の海岸の風景。

 

海面に何本も立っているのは木ではない。

漁師たちが魚釣りの時に使う「竹馬」だ。

竹馬といっても、足で乗って移動するためのものではなく、釣り竿をたらし、魚がエサに食いつくのを待っている間に、漁師たちが腰かけられるような作りになっている。

船も網も使わないこの「竹馬漁」は、一見伝統的な魚釣りの方法のようにも見えるが、定着したのは案外最近だ。一説によると、第二次世界大戦中、食糧難に陥ったこの地方で、釣り人で混雑する浜辺を避けて、一人の漁師が「竹馬」に乗り、直接海上で釣りを始めたことが始まりだと言われている。

 

現在、この文化は徐々に廃れつつあるようだが、依然として観光客からは人気のスポットだ。

 

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(写真:Melinda Nagy/Shutterstock.com)

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